布施のカラオケ喫茶「憧れ遊び」に突撃してみた話
以前から気になっていた東大阪市の布施にある「憧れ遊び」というお店の看板。「ちょっと」が控えめでいい感じです。
だいたいうちから自転車で10分くらいの最大の繁華街なので、ちょこちょこうろうろはしている辺りなのですが、布施の中でもこのお店のある足代新町は、魔境のようなところなので、なかなか裏通りのお店にまでは足が進みませんが、諸条件が整ってしまいました。
普通ならこんなのはTwitterとかFacebookのネタとして終わるところなのですが、案外いいねがいっぱい付いて、行ってみたいという人もちらほら見られましたので、記事に書いてみることにしました。
きっかけはゲリラ豪雨
メガネを買い換えたのですが、その仕上がり日のことでした。お店で受け取って、そのまま新しいメガネで外に出たのですが、メガネユーザーにはわかっていただけると思うのですが、慣れるまではやっぱり違和感が出るんですよね。
今回ちょっと度も強くしたりしたので、なんとなくふらふらした感じになったので、少し近所を散歩して慣らしてから自転車に乗ろうと思って、布施周辺を散歩していたわけです。
少し前にスマホで豪雨情報が出ていたのですが、ものすごい雷雨になりました。ちょうどこの「憧れ遊び」の前辺りで。
左に見える青色の看板が憧れ遊びですね。右側の奥の建物は廃墟に見えるかもしれませんが、廃墟です。
お店の外観がこんな感じです。昼だとこんな感じなのですが、まあ普通はこの扉は開けられません。日本の建築ではまず見られない色ですし、ドラクエだったら毒の沼地の色です。
走れば商店街にすぐ入れる距離ではあるのですが、これはきっと神のお告げに違いないので、思い切って扉を開けてみました。
そもそもカラオケ喫茶って何?
僕もスナックとかバーとかには行ったことがあるので、だいたいわかるのですが、カラオケ喫茶って基本的なシステムすらわかりません。「スナックでカラオケを歌うのとどう違うの?」「カラオケ喫茶とカラオケスナックの境界線はどこにあるの?」などわからないことばかりです。
と言うわけで、私が聞いた情報を整理しておくとこんな感じです。もちろんお店によっていろいろ差があるのですが、布施近辺のカラオケ喫茶(聞くところによれば、数百メートル四方の狭い範囲に60軒以上の超過密地帯らしいです)だと、だいたい価格帯は同じような感じになると思います。
- カラオケ喫茶とカラオケスナックは、基本的に昼の営業か夜の営業かの違い
- だいたいのカラオケ喫茶は夜はそのままスナックになる
- 昼と夜は金額が違うが、サービスに大きな差があるわけではない
- 歌い放題制のお店とチケット制(1曲100円程度)のお店がある
- ボトルキープもできるし、昼からお酒も普通に飲める
- 基本的には知らんおっさんとカラオケをすることになる
「憧れ遊び」の場合ですと軽食(小鉢3品程度)も出てきます。夜だと2,000円(1ドリンク+軽食付き)という感じになります。歌い放題なので、後は飲んだ分を支払う感じですね。
普段一人で飲んだりする習慣もないですし、友達と飲みに行っても2軒目がスナックということがないので、すごくいい勉強になりました。新しいことを学ぶのはいくつになっても楽しいですね。
さて、そろそろママがどうこうについて書けという声も聞こえてきますが、全力でスルーしますね。
カラオケ喫茶の敷居の高さについて考えてみた
誰もそんな情報は必要としてないと思いますが、なんでこんなに入りにくいんだろうと考えてみたので、メモとして残しておきます。たぶんカラオケ喫茶とかスナックの仕事でも受けない限り、二度とこんなことは考えないはずなので。
カラオケにしては料金が高い?
そもそも歌いたいということだけであれば、カラオケに行けばいいですし、最近は一人カラオケの専門店なんかもできています。
一人カラオケなら自分だけ歌い続けることができますし、ドリンクだってフリードリンク(だいたいはソフトドリンクだけど)が多いです。何しろ安いです。ここなんか2,000円あれば、もんたよしのりとか岡千秋になるくらい歌うことができます。
それに比べて、カラオケ喫茶とかカラオケスナックって、お客さんが多ければ自分の番がなかなか回ってこないこともあります。10人もお客さんが入っていれば、まあ1時間で1回くらいですよね。カラオケだと考えればものすごく割高感があります。
とは言え、そんなに店が混雑することは布施に限ってはそうそうないはずなので、まあ1時間で何曲か歌って、2杯くらい飲んで、料理をつついて2,500円くらい(昼ならもっと安いです)と考えれば、それほど高いわけでもない気もします。
でも、まあ歌いたいだけなら一人カラオケですかね。
いや、敷居の高さは世代的なものでした
実は最初に突撃してからすでに5回ほど行ってるわけですが(ドはまり中)、私より若いお客さんをほとんど見たことありません。
さすがに平日の昼間に行ったことはないですが、現役バリバリで働いてる人なんていないはずですし、夜でもたいていは50代以上の人が多いです。
となると、ある程度は昭和の名曲を押さえておかないと、居心地が悪くなりそうです。相当メンタルが強い人でないと、あの場で最新のアニソンを歌ったりすることはできないと思います。
まあ最近はアニソン専門のカラオケバー(メイド付き)なんかもあるようなので、その辺りで棲み分けができているのでしょう。
どうやら、私はその点は全然クリアできていたようで、特に困ることはありませんでした。なお、今までに他の人が歌っていた曲でもっとも新しいものは、ハウンドドッグの「ff (フォルティシモ)」です。はい、ヒットが昨日のように思われる新しい曲ですね・・・。
と言うことで、カラオケ喫茶の敷居の高さはきっとこの辺りにあると思うわけですが、これがクリアできる人には楽しい場所かもしれません。
夜はほぼスナックと同じなので、2軒目とかで誰かと一緒に行くのであれば、すっと入れる気はしますが、一人で毒の沼地のような扉の「カラオケ喫茶」に入るのは勇気が必要でした。
行ってみたらめっちゃ楽しい!
そろそろママについて聞きたいと思いますが、華麗にスルーしますね。
お店の常連のお客さんにも周囲の知人にも「よく入ってこれましたね」と言われます。常連の人ですら、ここは入りにくいと思うお店なんだなぁと思いましたが、そりゃそうですね。雨のおかげとしか言いようがありません。
でも、このお店の常連の皆さん、年配の方も多いこともあると思いますが、「初めてなんです」と言うと、お店のシステムや他の常連さんのことなども、親切に教えてくれました。
カラオケのお店ってプロの歌手がやっているお店も多くて、カラオケレッスンがあったりだとか、カラオケの猛者が集うような場所でなかなか素人が歌いにくいという感じがあったのですが、このお店にはそういう雰囲気もなて、私みたいなレベルのものがヘロヘロ歌っていても、怒られることもなく、手拍子や拍手なんかもいただけたりします。
それに70歳以上の人でとてつもなく歌のうまい人がいたりもします。たぶん私があと30年やっても追いつける気がしないですし、10年後に今と同じくらいの声が出る気もしません。
もちろんそうでない人もいるのですが、皆さん歌うことをすごく楽しんでいるのがわかるので、こちらも自然と手拍子とか拍手って出てくるんです。長いこと合唱なんてのもやってますが、歌うのって楽しいなぁとあらためて思いました。
と言うわけで、お待たせしました
私はお酒もほとんど飲めないですし、歌うのは好きですが特別にカラオケ好きというわけでもないのですが、人の歌を聴いたり、いろんな人と話すだけでも楽しめることがわかりました。実際に1曲も歌わずに帰ってくることもあります。そんな自分のペースで楽しめるお店の居心地もいいのでちょこちょこ歌いに通おうかと思います、というか通ってます。
と言うわけで、最後になりましたが、「ちょっと綺麗なママ」はかなりの美人です。いい方に期待を裏切られました。
あの看板の破壊力って結構すごいと思うので、写真を載せるような無粋な真似はしません。実際に見にいきましょう、お供しますので。
店の前に書かれている「おっとり千春ママとみんなで楽しむカラオケ喫茶」もその通りです。ときどきおっとりしすぎて何を言ってるのかわからないこともありますが。
1つ忘れてましたが、憧れ遊びには「モーニングカラオケ」があって、朝からモーニングを食べて歌い放題で、驚きの600円だそうです。
さすがにまだ朝からカラオケは行ったことないのですが、常連の皆さんが朝のパンがすごくおいしいというので、ぜひ挑戦したいところです。早起きの皆さんにはおすすめですね!
と言うことで、お店の中のいろいろなことや悲喜こもごもは自分で確かめてみてくださいね。